企業フィランソロピー大賞

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Latest Update:2020.2.26
第17回(2019年度)
贈呈先決定
・2020.02.21(金)学士会館(東京都千代田区)にて贈呈式を開催しました。
企業17/贈呈式集合写真
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企業フィランソロピー大賞
第一勧業信用組合
(東京都新宿区)
対象活動:社会的課題解決による地域社会の持続的成長を目指した活動
<贈呈理由>
 
 
第一勧業信用組合理事長 新田信行 様と
当協会理事長 髙橋陽子(以下同じ)
同信組は、協同組織金融機関として東京都23区一円を営業地域とする一方、全国の地域金融機関や自治体など、業態・業種を超えた連携を拡大。都内在住者の地方不動産売却、農業ファンド組成、各地の名産品を東京で販売する物産展開催など、東京発の地方創生と地域間の資金循環に取り組んでいる。創業期や事業性の低いソーシャルビジネスなど与信判断の難しい資金需要に対しても、信用組合ならではの目利き力を生かした支援を行ない「人とコミュニティの金融」「育てる金融」「志の連携」という、三つの基本方針を具現化することによって地域の持続的成長を支えている。その姿勢は金融の原点を示すものとして示唆に富む。国際的な金融機関組織GABV(The Global Alliance for Banking on Values)に日本で唯一加入するなど海外でも評価されている。持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現を目指す気概と努力に敬意を表したい。
  
 
北良(ほくりょう)株式会社
(岩手県北上市)
対象活動:医療と防災のヒトづくり×モノづくりプロジェクト
<贈呈理由>
 
 
北良株式会社 代表取締役
笠井 健 様
家庭用・産業用・医療用ガスなどを製造・供給する同社は、最新技術を駆使したユニークな災害対応、災害対策を進めている。中でも、災害時の医療・療養環境に着目し、電源確保、酸素吸入などの医療装置、水の供給まで、シームレスな支援体制を構築している。とかく縦割りになりがちな行政の法律、規制を、技術力と人的なネットワークを使いながらクリアしようとする手法は、民間の技術力を生かしたイノベーションの賜物である。東日本大震災以降、各地の災害に企業として「出動」し、その過程でさらに技術的改良を積み上げ、官民問わず志を同じくする組織すべてを巻き込む姿勢で災害支援フローの改革を進めている。その原動力は、東日本大震災時、「十分な役割を果たせたか」という自問と、「もてる限りの技術と知恵で眼の前の人を救いたい」というまっすぐな思い。命に真摯に向き合い続ける覚悟ある活動に敬意を表したい。
 
企業フィランソロピー賞 ≪里山イノベーション賞≫
 
石坂(いしざか)産業株式会社
(埼玉県三芳町)
対象活動:「三富今昔村(さんとめこんじゃくむら)」をはじめとする環境保全活動
<贈呈理由>
 
 
石坂産業株式会社 専務取締役
石坂知子 様
同社は、産業廃棄物処理事業をエネルギー供給、再生事業と捉え、同業他社とともに循環型社会、環境教育についての取り組みを推進している。事業に対する地域社会の理解を図るため、施設は廃棄物を屋外に一切出さないつくりに変え、見学用通路を設けて透明性を高めるほか、環境体験プログラムや地域住民の交流の場として「三富今昔村」(※JHEP認証AAA)を整備。近隣の土地所有者からの提供もあり、今では東京ドーム4個分の敷地を同社が管理し、生物多様性を維持しながら、人も集まる森に育てている。住民との信頼を基盤に、地域の共有財産としての里山を取り戻す取り組みを高く評価したい。
 
JHEP認証(ハビタット評価認証制度、Japan Habitat Evaluation and Certification Program)
生物多様性の保全や回復に資する取り組みを評価・認証するもので 公益財団法人日本生態系協会 が開発・運営。AAAは最高ランク。
 
企業フィランソロピー賞 ≪つなぐ灯(ともしび)賞≫
大阪ガス株式会社
(大阪市)
対象活動:Daigas グループ“小さな灯(ともしび)”運動の取り組み
<贈呈理由>
 
 
大阪ガス株式会社 近畿圏部
ソーシャルデザイン室 室長
増井 裕 様
同社は、1981年(国際障害者年)より従業員一人ひとりがボランティア活動に取り組むことを推進する「小さな灯」運動をスタート。「小さな灯」基金を設け、従業員、OB・OG、協力会社、一般市民からの寄付金を積み立て、災害時義援金、福祉、歴史・文化、まちづくり、スポーツ、食育など幅広い分野で活用している。従業員の参加意識は高く、大学や自治体、市民団体等と連携して物品寄贈や講習会、チャリティイベントなどを開催し地域社会との顔の見える関係につながっている。創業時からの「お役立ち精神」を具現化し、CSRの根幹をなすものとしての地道で裾野の広い取り組みを高く評価したい。
 
企業フィランソロピー賞 ≪笑顔を届けま賞≫
株式会社 クラレ
(東京都千代田区)
対象活動:使い終わったランドセルをアフガニスタンの子どもたちに贈る「ランドセルは海を越えて」
<贈呈理由>
 
 
株式会社クラレ 総務・人事本部長
藤波 智 様
ランドセル用素材として7割以上のシェアを占める人工皮革を製造・販売する同社は、戦禍によって教育機会を奪われたアフガニスタンなどの子どもたちに、日本の小学生が使っていたランドセルを贈る活動を2004年に開始。寄贈数は累計127,993個にのぼる。使用済みランドセルは、同社グループ従業員を中心に約200名のボランティアが、汚れや破損、宗教上の理由で贈ることができない豚革製ランドセルの有無などを検品。手紙や文房具、ろうそくを添え、NGOと連携し現地に届けている。同様の取り組みは他社にも波及し、子どもたちの社会貢献やモノを大切にする心を育んでいる。アフガニスタンと日本の子どもたちの懸け橋として「笑顔を届ける」活動を高く評価したい。
 
企業フィランソロピー賞 ≪未来への道しるべ賞≫
阪急阪神ホールディングス株式会社
(大阪市)
対象活動:「阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト」10周年記念「SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号」運行
<贈呈理由>
 
 
阪急阪神ホールディングス株式会社 執行役員
大塚順一 様
同社は、「未来にわたり住みたいまちづくり」を進めることを目指し、「阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト」を実施。グループ横断の社会貢献活動として約100社が参加、沿線地域のコミュニティづくりと子どもたちへの多様な教育機会を提供するほか、市民団体への助成、従業員ボランティア推進など多岐に及ぶ活動を行なっている。2019年5月、同プロジェクト10周年を記念し、国・自治体・企業・市民団体と連携した啓発列車「SDGsトレイン」を運行。車内広告スペースを使いSDGsや社会課題解決に共感する人を増やすために働きかけている。同社が先鞭となり東京都内の鉄道でも同様の取り組みが始まっている。経営資源を活用し、地域に貢献するとともに、地域住民の社会貢献意識の醸成、従業員の仕事への誇りを生む骨太かつきめ細かな取り組みを高く評価したい。
 
企業フィランソロピー賞 ≪地域モビリティ賞≫
株式会社 光(ひかり)タクシー
(北九州市)
対象活動:地域の高齢者を支援する乗合タクシーの運行
<贈呈理由>
 
 
株式会社光タクシー 代表取締役
石橋孝三 様
同社は、高齢化率36.0%(全国平均28.1%)と北九州市の中でも高齢化率の高い地域で、2000年より「乗合タクシー」を運行している。かつて製鉄城下町であった同市八幡東区枝光(えだみつ)地区は、山地を切り開いて住宅地を造成したため狭隘で急な坂道が多いのが特徴。乗合タクシーはこうした地域と商店街、医療施設を巡回し、交通手段に困っていた高齢者にとって、なくてはならない足となっている。行政、商店街・自治会等とも連携し、運賃200円で一日56便運行している。また、旧福岡銀行枝光支店をリノベーションし、演劇、ダンス、音楽ライブや子ども向けイベント等に利用できる「枝光本町商店街アイアンシアター」を開設。若者も含めた人の往来を作り出している。乗合タクシーが住民間のコミュニケーション促進、商店街活性化に貢献する好事例であり、地域一体となった取り組みを高く評価したい。
 
 
 
贈呈式:
・日時:
2020年2月21日(金) 15:00 開始
・会場:
学士会館
 <所在地> 東京都千代田区神田錦町3-28
 <案内図> こちら のアクセス地図をご参照ください。
第17回企業フィランソロピー大賞実施要項(2019年度)
ご応募受付は終了いたしました。
目的:
社会の課題解決のために、自社の経営資源(人材・ノウハウ・技術・情報など)を有機的・持続的に活用した社会貢献活動を顕彰し、広く社会に発信することにより、公正で温もりと活力ある社会を次世代に伝える一助とします。2003年(平成15年)創設。
ご応募:
<贈呈対象>
  企業が行なう社会課題の解決や社会の健全な発展に寄与する活動
  ・自薦、他薦を問いません。
  ・企業の業態・規模の大小を問いません。
  ・全社的な取り組みに限らず、各事業所や部門単位でのプロジェクトもご応募いただけます。
 
<ご応募方法>
  当協会所定のご応募用紙にご記入の上、こちら のフォームに添付してお送りください。
  ・ご応募用紙の ダウンロード
 
<ご応募締切>
   2019年9月13日(金)17時
選考:
<選考方法>
  書類審査および訪問調査(ヒアリング)
 
<選考基準>
・革新性:
固定観念や既成概念にとらわれず、先駆的に行動し新たな社会価値を創造している。
・継続性:
一過性に終わることなく、真摯に活動を継続している。
・波及性:
従業員はじめステークホルダーの参画、他企業や他セクターとの連携など社内外への広がりがみられる。
・経営との関連性:
経営陣の関与・経営理念との関連性が明確である。
・経営資源の活用:
事業活動により培われた経営資源(人材・ノウハウ・技術・情報など)を活用している。
 
 
<選考委員>(敬称略)
委員長
國部 克彦
(こくぶ かつひこ)
神戸大学副学長/経営学研究科教授
 
井手 明子
(いで あきこ)
日本電信電話株式会社 常勤監査役
 
佐藤 雄二郎
(さとう ゆうじろう)
株式会社 共同通信社 代表取締役社長
 
渋澤 健
(しぶさわ けん)
コモンズ投信株式会社 取締役会長
表彰:
<選考結果発表>
  2019年12月
 
<贈呈式>
  2020年2月21日(金)
  会場:学士会館(東京都千代田区神田錦町3-28)
  表彰:大賞1件と特別賞(数件)を表彰し、賞状を贈呈します。(賞金はありません。)
事務局:
公益社団法人日本フィランソロピー協会
  『企業フィランソロピー大賞』事務局
 
担当:宮本 栄(みやもと さかえ)
〒100-0004 東京都千代田区大手町2-2-1 新大手町ビル244
TEL:03-5205-7580 FAX:03-5205-7585 Email:お問合せフォーム をご利用ください。
「第17回企業フィランソロピー大賞のご案内」おわり
 
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