企業フィランソロピー大賞

これまでの受賞企業
 
Latest Update:2022.5.18
第19回(2021年度)
2022.5.16 贈呈式終了
 
集合写真
 
 
企業フィランソロピー大賞
サラヤ株式会社
(大阪市)
対象活動:いのちをつなぐプロジェクト
<贈呈理由>
 
サラヤ株式会社
代表取締役社長 更家悠介 様と
当協会理事長 髙橋陽子(以下同じ)
人と地球を守る同社の合言葉は「いのちをつなぐ」。単に企業の生業としてではなく、積極的に自社の持つ強みを、その事業目的である「衛生・環境・健康の向上に貢献する」に徹底的にシフトし、世界の持続可能性課題の解決に寄与している。実績も長期にかつ多岐に渡り、2004年にはボルネオ でゾウやオランウータン保護のために土地を買取り、緑の回廊を確保(生物多様性の保全)。2010年にはウガンダ の病院や学校で手洗いの指導や設備の寄付等グローバルな視点から解決すべき課題に積極的に関与を続けている(途上国の衛生に貢献)。また、大きな環境問題のひとつである海洋プラスチック問題には環境保護団体の活動に賛同し、調査船「レース・フォー・ウォーター号」を支援。各国寄港地で啓発活動等を行なってきた(持続可能性の追求)。
 
このように自社の枠に留まらず、我々の生きる地球を守る、という目標に照準を合わせた骨太な活動をひたすら展開している。これは、まさに「いのちをつなぐ」ことそのものであり、大賞として称えたい。
  
企業フィランソロピー賞(企業名50音順)
 
 ≪ソーシャルプリンティング賞≫
株式会社 大川印刷
(横浜市)
対象活動:ソーシャルプリンティングカンパニーとしての取り組み
<贈呈理由>
 
株式会社大川印刷
代表取締役社長 大川哲郎 様
同社は、営業活動-用紙選択-印刷-製本-配送というバリューチェーンで、一貫して顧客に環境配慮型印刷物の導入を提案すると共に、森林保全や地球温暖化防止につながる製品づくりに取り組んでいる。また、価格競争とは一線を画す「ソーシャルプリンティングカンパニー」というコンセプトを実践。「無駄になるから印刷しないで」と顧客に提案をする「(時には)印刷しない印刷会社」である。
 
2019年には自社太陽光発電青森県横浜町の風力発電で「再生可能エネルギー100%工場」を実現し、2020年にはノンVOCインキ(石油系有機溶剤0%)使用率 99.9%を達成。また、配送にプラスチックコンテナを使用し廃棄段ボール量を削減。配送用車両も電気自動車等で環境負荷を抑え込んでいる。また、全従業員参加の「SDGs経営計画プロジェクトチーム」が全社のモチベーションを高めていることも大きなポイントである。
 ≪おなか一杯幸せ賞≫
さいかい
西海みずき信用組合
(長崎県佐世保市)
対象活動:佐世保まちの学食
<贈呈理由>
 
西海みずき信用組合
理事長 陣内純英 様
コロナ禍によりアルバイトが激減し、困窮する地元学生(大学生、専門学校生、高専生)に無償でおなか一杯ご飯を食べてもらうために始めた取り組み。同組合は本課題解決のため若手クリエーターを採用し、飲食店支援アプリ「ごちめし」を活用して学生に食事を提供する仕組みを考案。地元有志や企業に寄付を呼びかけ、市内の協力飲食店で1食700円分の食事券として利用できるデジタルチケットを配布。学生の食事約3,000食分の支援につなげた。コロナ禍でのスピーディな対応と、アプリを通して食事券を直接配布することで低コスト運用にしたことが成功の要因。客足の遠のいた商店街の下支えにもなった。また、この支援は、支援される学生による恩返しボランティアに拡がりをみせ、学生が農作業支援や子ども食堂支援に関わるなど、広く地域社会の課題解決につながっている。
 
 
 ≪種まきセンチュリー賞≫
住友商事株式会社
(東京都千代田区)
対象活動:100SEED(ワンハンドレッドシード)
<贈呈理由>
 
住友商事株式会社
執行役員 サステナビリティ推進部長
麻生浩司 様
同社では2019年の創立100周年を機に、次の100年を見据え、全社で取り組む「22世紀プロジェクト」が始まった。その中の一つが、社員の発案で始まった「100SEED」。世界中の社員が100年先の社会を考えようと世界各地の事業所でワークショップを行い、投票により、一人ひとりの知見と時間を社会に提供する活動テーマを「良質な教育」に決定した。経営会議の議論を経て確認された取り組みは、社員一人当たり年間100時間まで業務時間内での活動を認めるもの。地域により教育課題は異なることから、同一テーマの下でそれぞれの教育課題に沿った具体的な活動を立案実施している。日本では、教育課題に取り組むNPOに対するプロボノ支援やキャリア支援、多文化共生支援を始めている。課題解決に向けたテーマを全社員・経営層が共に考え決定し、行動するというプロセスそのものが大きなチャレンジであり、各地で努力が続けられている。100年先のための種がしっかり根付き育つよう、中期目標やKPI(Key Performance Indicator/重要業績評価指標)を掲げ、その達成度合いを同社はコミットするという。今後の覚悟ある骨太の活動に期待したい。
 ≪絵本心の薬賞≫
日本新薬株式会社
(京都市)
<贈呈理由>
 
日本新薬株式会社
取締役 枝光平憲 様
日本児童文芸家協会、京都市教育委員会等の後援を受けて、物語と絵画の2部門で広く作品を募集し、1,000件以上の応募から両部門の最優秀作品を選定。さらに、それを2万冊の絵本として制作し、全国医療機関や公共施設で子どもたちが閲覧している。同時に自社のWebサイトでも閲覧できる仕組みになっている。また、絵本、図鑑、ユニバーサルデザインブック、デジタルブック等約1,000冊を搭載した移動図書館で、小学校や特別支援学校、地域イベント等を訪問し、リアルな書籍に触れる喜びを伝え、子どもたちの豊かな感受性を育んでいる。2009年から取り組みが行われ、既に32万冊が子どもたちの目に触れている。関わる人すべてが笑顔になり、子どもたちが目をキラキラ輝かす活動である。
 
 
 ≪未来をひらく女性賞≫
メットライフ生命保険株式会社
(東京都千代田区)
対象活動:TOMODACHI MetLife Women's Leadership Program(TMWLP)
<贈呈理由>
 
メットライフ生命保険株式会社
Mr. Paul Miles
Statutory Executive Officer Corporate Affairs
同社は、Purpose「ともに歩んでゆく。よりたしかな未来に向けて。」を確実に実践するために、サスティナビリティを重要な経営方針として取り組んでいる。その一環として日本社会の課題である「女性の活躍推進」に対応し、女性リーダーとして必要なロールモデル・ネットワークプログラムを女子大生に無償で提供している。2013年から続くこの取り組みは「TOMODACHIイニシアチブ(米日カウンシルと在日米国大使館が主導する官民パートナーシップ)」との協働で実現。8期目となる今期(2021年)までに累計738名が約10か月のプログラムに参加。その参加者一人ひとりにグローバル企業で活躍している女性リーダーがメンターとして付くという丁寧な活動を展開している。
 
 
 
贈呈式:
・日時:
2022年5月16日(月)15時より
・会場:
学士会館 320号室
 <所在地> 東京都千代田区神田錦町3-28
 <案内図> こちら のアクセス地図をご参照ください。
 
第19回企業フィランソロピー大賞実施要項(2021年度)
ご応募受付終了
目的:
社会の課題解決のために、自社の経営資源(人材・ノウハウ・技術・情報など)を有機的・持続的に活用した社会貢献活動を顕彰し、広く社会に発信することにより、公正で温もりと活力ある社会を次世代に伝える一助とします。2003年(平成15年)創設。
ご応募:
<贈呈対象>
  企業が行なう社会課題の解決や社会の健全な発展に寄与する活動
  ・自薦、他薦を問いません。
  ・企業の業態・規模の大小を問いません。
  ・全社的な取り組みに限らず、各事業所や部門単位でのプロジェクトもご応募いただけます。
  ※NPO等、非営利法人の活動は、贈呈対象ではありません。
 
<ご応募方法>
  当協会所定の応募用紙にご記入の上、ご応募フォームに添付してお送りください。
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<ご応募締切>
   2021年9月1日(水)ご応募受付は終了いたしました。
選考:
<選考方法>
  書類審査および訪問調査(ヒアリング)
 
<選考基準>
・革新性:
固定観念や既成概念にとらわれず、先駆的に行動し新たな社会価値を創造している。
・継続性:
一過性に終わることなく、真摯に活動を継続している。
・波及性:
従業員はじめステークホルダーの参画、他企業や他セクターとの連携など社内外への広がりがみられる。
・経営との関連性:
経営陣の関与・経営理念との関連性が明確である。
・経営資源の活用:
事業活動により培われた経営資源(人材・ノウハウ・技術・情報など)を活用している。
 
 
<選考委員>(敬称略)
委員長
國部 克彦
(こくぶ かつひこ)
神戸大学大学院 経営学研究科長 経営学部長 教授
 
井手 明子
(いで あきこ)
東北電力株式会社、住友商事株式会社 社外取締役
 
佐藤 雄二郎
(さとう ゆうじろう)
株式会社共同通信社 顧問
 
渋澤 健
(しぶさわ けん)
コモンズ投信株式会社 取締役会長
 
※ 井手明子委員は、住友商事株式会社の選考には参加しておりません。
表彰:
<選考結果発表>
  2021年12月22日(水)
 
<贈呈式>
  2022年2月14日(月)
  会場:学士会館(東京都千代田区神田錦町3-28)
  表彰:大賞1件と入賞数件を表彰し、賞状を贈呈します。(賞金はありません。)
事務局:
公益社団法人日本フィランソロピー協会
  『企業フィランソロピー大賞』事務局
 
担当:牛尾和弘(うしお かずひろ)
〒100-0004 東京都千代田区大手町2-2-1 新大手町ビル244
TEL:03-5205-7580 FAX:03-5205-7585 Email:お問合せフォーム をご利用ください。
「第19回企業フィランソロピー大賞のご案内」おわり
 
ご応募受付開始:2021.05.20
ご応募受付終了:2021.09.01
贈呈先発表:2021.12.22
贈呈式開催:2022.05.16
最終更新:2022.05.18
 
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