企業フィランソロピー大賞

これまでの受賞企業 ・プレスリリース
 
Latest Update:2024.3.2
第21回(2023年度)
贈呈式開催
選考委員による書類審査およびヒアリング選考を経て、次のとおり贈呈先(受賞企業)が決まりました。
贈呈式 は、2024年3月1日(金)に学士会館(東京都千代田区)にて開催しました。
集合写真
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企業フィランソロピー大賞
コマツ
(東京都港区)
対象活動:対人地雷処理とコミュニティ開発支援
<贈呈理由>
 
建機メーカーのノウハウを活かし、カンボジアを中心とする対人地雷の被害に苦しむ地域において、2008年から認定非営利活動法人日本地雷処理を支援する会(JMAS)と協働し、地雷処理から復興までのコミュニティ開発を目的として活動している。
無償貸与した地雷除去機や建機を使用した活動はアンゴラやラオスにまで拡大し、これまでに約8,000発の対人地雷や不発クラスター子弾処理を行っている。除去後の土地は、農地や道として利用できるよう改良し、米の収穫量も倍増させている。住民が戻り、次世代育成教育が重要だという観点から建設した学校は、カンボジアだけで10校にのぼる。その学校の卒業生から大学進学を目指す若者も現れ、奨学金制度も構築。砲声の止まぬ世界で、地雷除去に留まらず、力強く熱意をもって地域再生に向け果敢にかつ地道に歩む姿勢を称えたい。
 
 
株式会社 丸井グループ
(東京都中野区)
対象活動:ソーシャルボンドで世界とつながる丸井グループの「応援投資」
<贈呈理由>
 
社会課題を、社債募集・発行という金融機能を使い、市場経済の循環の中で解決を図るという仕組みを構築した。ブロックチェーンの技術を利用したデジタル債を利用することにより、丸井グループのカード(エポスカード)会員への社会課題解決に向けた訴求を行い、マイクロファイナンスを通じて海外事業者の生活自立を支援している。
「応援投資」向け共創チームで5年をかけて検討し、2022年に2回、計2億円の社債を発行し「ファイナンシャル・インクルージョン」を実現させた取り組みは、今後の金融によるステークホルダーと共に進める社会貢献活動にさまざまな可能性があることを示した。その革新性を称え、その波及を大いに期待したい。
  
 
企業フィランソロピー賞(企業名50音順)
 
 ≪島を興す酒蔵賞≫
尾畑酒造株式会社
(新潟県佐渡市)
対象活動:サスティナブル・ブリュワリー学校蔵
<贈呈理由>
 
1892年佐渡で創業。「真野鶴」(まのつる)を製造販売する老舗蔵は、「四宝和醸(しほうわじょう)~米・水・人・佐渡の四つの宝を和して醸(かも)す~」をモットーに、少子化のため廃校になった小学校を仕込み蔵として再生。国籍を問わず、酒造りを学びたい人に門戸を開いている。
2014年からの廃校利用の活動は、生物多様性を尊重した原材料や再生エネルギーを活用した日本酒の仕込みに留まらず、著名な講師を招聘し「学校蔵の特別授業」を継続開催し、人の輪を拡げている。また、いざ自然災害が発生した際には避難先としての活用も視野に入れる。東大未来ビジョンセンターや芝浦工業大学建築学科、NTT東日本などの産学連携による活動も含め、佐渡での酒造りと佐渡そのものの持つ可能性を極める取り組みを高く評価したい。
 
 
 ≪共に輝く共生社会賞≫
株式会社 クレール
(滋賀県多賀町)
対象活動:知的障がい者の社会的自立に向けた取り組み
<贈呈理由>
 
主に知的障がい者を雇用する特例子会社の立場から、本来業務と並行し「学習支援」と「自立支援」をテーマとして彼らの社会生活サポートに取り組んでいる。始業前の学習、資格取得支援、アビリンピックへの参加支援、金銭の管理など多岐に亘る。親会社である参天製薬の「人を中心に」の企業理念に基づき人的資本経営が言われる中、社員である障がい者の社会的自立に向けた多様な成長の機会創出の取り組みを継続発展させている。さらに、特別支援学校などにその経験やノウハウを提供するなど、その活動は特筆に値する。社会のかけがえのない人財として「人を中心に」据えた取り組みに敬意を表したい。
 
 
 ≪花の環チャレンジ賞≫
株式会社 ローランズ
(東京都渋谷区)
対象活動:ウィズダイバーシティプロジェクトによる新たな障がい者雇用の創出
<贈呈理由>
 
「排除なく、誰もが花咲く社会を作る」をビジョンに掲げ、東京都渋谷区を拠点に花や植物を活用した事業を展開。複数の企業がグループとなって協働で雇用創出を行う全国初の取り組み「ウィズダイバーシティプロジェクト(LLP)」を国家戦略特区と連携して発足させた。複数の中小企業が集まって雇用を創出することで、障がい者本人の雇用に必要なリソースを集約し、仕事を続けやすい環境づくりに寄与している。障がい者雇用者数の伸びが低位で推移する中、障がい者雇用への熱い思いに根差した新たなチャレンジを評価し、さらに中小企業の雇用の環が拡がることを期待したい。
 
 
贈呈式:
・日時:
2024年3月1日(金)15時より
・会場:
学士会館 210号室
 <所在地> 東京都千代田区神田錦町3-28
 <案内図> こちら のアクセス地図をご参照ください。
 
第21回企業フィランソロピー大賞実施要項(2023年度)
ご応募受付終了
 
目的:
社会の課題解決のために、自社の経営資源(人材・ノウハウ・技術・情報など)を有機的・持続的に活用した社会貢献活動を顕彰し、広く社会に発信することにより、公正で温もりと活力ある社会を次世代に伝える一助とします。2003年(平成15年)創設。
ご応募:
<贈呈対象>
  企業が行なう社会課題の解決や社会の健全な発展に寄与する活動
  ・自薦、他薦を問いません。
  ・企業の業態・規模の大小を問いません。
  ・全社的な取り組みに限らず、各事業所や部門単位でのプロジェクトもご応募いただけます。
  ※NPO等、非営利法人の活動は、贈呈対象ではありません。
 
<ご応募方法>
  当協会所定のご応募用紙にご記入の上、ご応募フォームに添付してお送りください。
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<ご応募締切>
   2023年9月1日(金)ご応募受付は終了いたしました。
選考:
<選考方法>
  書類審査および訪問調査(ヒアリング)
 
<選考基準>
・革新性:
固定観念や既成概念にとらわれず、先駆的に行動し新たな社会価値を創造している。
・継続性:
一過性に終わることなく、真摯に活動を継続している。
・波及性:
従業員はじめステークホルダーの参画、他企業や他セクターとの連携など社内外への広がりがみられる。
・経営との関連性:
経営陣の関与・経営理念との関連性が明確である。
・経営資源の活用:
事業活動により培われた経営資源(人材・ノウハウ・技術・情報など)を活用している。
 
 
<選考委員>(敬称略)
委員長
國部 克彦
(こくぶ かつひこ)
神戸大学大学院 経営学研究科長 経営学部長
 
井手 明子
(いで あきこ)
東北電力株式会社、住友商事株式会社 社外取締役
 
佐藤 雄二郎
(さとう ゆうじろう)
経済ジャーナリスト
 
渋澤 健
(しぶさわ けん)
シブサワ・アンド・カンパニー 代表取締役
表彰:
<選考結果発表>
  2023年12月
 
<贈呈式>
  2024年3月1日(金)
  会場:学士会館(東京都千代田区神田錦町3-28)
  表彰:大賞1件と入賞数件を表彰し、賞状を贈呈します。(賞金はありません。)
事務局:
公益社団法人日本フィランソロピー協会
  『企業フィランソロピー大賞』事務局
 
担当:牛尾和弘(うしお かずひろ)
〒100-0004 東京都千代田区大手町2-2-1 新大手町ビル244
TEL:03-5205-7580 FAX:03-5205-7585 Email:お問合せフォーム をご利用ください。
「第21回企業フィランソロピー大賞のご案内」おわり
 
ご応募受付開始:2023.06.01
ご応募受付終了:2023.09.01
贈呈先発表:2023.12.25
贈呈式開催:2024.03.01
最終更新:2024.03.02
 
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