Latest Update:2021.3.17
社会課題のリアルに飛び込む
~5回シリーズ~
主催:公益社団法人日本フィランソロピー協会
助成:公益財団法人JKA
主催:公益社団法人日本フィランソロピー協会
助成:公益財団法人JKA
助成:公益財団法人JKA
2020年度JKA補助事業「児童、高齢者、障がいのある人が相補的に関わることのできる地域共生型社会づくりを促進する活動、調査・研究等」
拡がる格差、新型コロナウィルスによる世界的な混乱の中、「不確実(VUCA)の時代」という言葉が、より現実味を帯びています。社会課題の複雑化・深刻化を防ぎ、解決への速度を上げるためには、専門的な知識や技能のある人だけではなく、地域住民や企業人など多様な人が関わっていくことが重要です。
このプログラムでは、社会課題を解決するために、地域の一員として何ができるか、学び、自らに問い続ける姿勢を持ち、周囲に働きかけ、諦めずに伴走し続けることを「ソーシャルリーダーシップ」と定義し、社会課題のリアルを知ることを通じて自分自身の関わり方を考えます。このプログラムをきっかけに、より良い明日のためのアクションを起こす人が増えていくことを願っています。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
5回シリーズの全日程とも 土曜日の朝10時~12時 開催です。
開催方式:
ビデオ会議システム『ZOOM』を使ったオンラインで開催いたします。
『ZOOM』は無料でご利用いただけるシステムで、当協会から事前にお知らせするURLをクリックするだけで参加可能です。『ZOOM』への接続方法は、お申込みいただいた方に別途ご連絡いたします。
参加費:
5,000円
・お支払い方法は、参加お申込みフォームにて「クレジットカード払い」または「銀行振込」をお選びください。
・各回ごとのお申込み受付はいたしません。
・各回の内容は録画します。参加お申込みいただいた方は、一定期間ご視聴いただけます。
・お支払い方法は、参加お申込みフォームにて「クレジットカード払い」または「銀行振込」をお選びください。
・各回ごとのお申込み受付はいたしません。
・各回の内容は録画します。参加お申込みいただいた方は、一定期間ご視聴いただけます。
プログラム
各回の内容および講師は変更する場合があります。
<第1回>
ケーススタディ1
日時:
2021年1月30日(土)10:00~12:00
テーマ:
足元にある“多様性”を活かすために~外国ルーツの子ども支援のリアル~
講師:
海老原 周子(えびはら しゅうこ)さん
一般社団法人kuriya 代表理事
一般社団法人kuriya 代表理事
<プロフィール>
ペルー、イギリス、日本で多様な文化に囲まれて育つ。大学卒業後、国際交流基金や国際機関で勤務。2009年より「アートを通じて多様な人々をつなぐ」をテーマに、16歳から26歳くらいまでの移民や日本の子ども・若者を対象としたアートワークショップを実施。2019年より文部科学省外国人児童生徒教育アドバイザーを務める。
ペルー、イギリス、日本で多様な文化に囲まれて育つ。大学卒業後、国際交流基金や国際機関で勤務。2009年より「アートを通じて多様な人々をつなぐ」をテーマに、16歳から26歳くらいまでの移民や日本の子ども・若者を対象としたアートワークショップを実施。2019年より文部科学省外国人児童生徒教育アドバイザーを務める。
開催報告:
第1回は、全国各地から参加されたみなさまと、レクチャーや参加者同士のグループワークを通して学びと気づきを深めました。
「外国ルーツの若者とは?」との投げかけから始まったレクチャーでは、多様な背景と、それに伴ってぶつかる壁、こうした若者たちと出会いや、どのように向き合ってきたのかエピソードとともにお話しいただきました。
同世代の日本人と比較して高校中退率が高く、就職を含め生活基盤を作っていくことに大きな不安を抱えている状況が、多くの外国ルーツの若者の「先が見えない」という言葉に凝縮されていることを知りました。
これまで見えていなかった/見過ごしていた「外国ルーツの若者」たち。きょう知ったことを日常生活の中で、どう生かしていけるのか、まずはきょうから1週間のアクションを考え共有しました。自分一人でできることは小さいかも知れないけれど、小さなアクションが積み重なることによって足元の社会は変わっていく…そんな思いとともに、第1回のプログラムを終了しました。
参加者の:
感想:
感想:
・「外国ルーツの子ども支援」は、ほとんど現状を知らないテーマでしたが、わかりやすい説明で、自分の中で課題として認識することができました。思い起こせば、朝の通勤途中、外国人の若者数人とすれ違うことがあり、彼らがどのような経緯で日本に来て、何を学び、そして、何を悩んでいるのか、と考えました。今日の学びをきっかけにもっと周囲のことを気にかけ、関わっていきたいという気持ちが強くなりました。
・学生時代から現在に至るまで外国ルーツの方々と接点を持つ機会が少なかったため、大変勉強になりました。特に若い世代(学生)の子は、悩みを言語化することが困難であり、孤立する可能性があるため、様々な支援コンテンツが必要であると認識しました。
・ほかの参加者の方々の話を聴いていると、ボランティアやNPOの活動等、実際に自身が立ち上げて、取り組まれていたり、様々な活動に積極的に身を投じている方がこんなにもいらっしゃるんだなと非常に新鮮でした。そういう意味でも刺激になっています。
<第2回>
ケーススタディ2
日時:
2021年2月6日(土)10:00~12:00
テーマ:
引きこもり・非行からの再出発のために~若者支援のリアル~
講師:
<プロフィール>
若者支援歴20年以上(不登校/中退/非行少年/ひきこもり等)。2003年、国策(若者自立挑戦プラン)として若者支援が始まる以前から、社会的排除状態にある若者たちの自立支援に関わり続け、自治体の若者支援施策に関するコンサルテーションを行なう。困難を抱える若者自身と取り巻く環境の両方に変化をもたらすため、日々奔走している。
若者支援歴20年以上(不登校/中退/非行少年/ひきこもり等)。2003年、国策(若者自立挑戦プラン)として若者支援が始まる以前から、社会的排除状態にある若者たちの自立支援に関わり続け、自治体の若者支援施策に関するコンサルテーションを行なう。困難を抱える若者自身と取り巻く環境の両方に変化をもたらすため、日々奔走している。
開催報告:
2回目に入り、ますます熱い学びの場となっている本セミナー。事前課題を読んだ受講生から49件の質問が寄せられ、すべてをレクチャーに盛り込むことは難しいため、急遽文書での回答に切り替えるという一幕もありました。
当日は、活動の様子や当事者へのインタビューの動画を織り交ぜながら、実際の場面でのやりとりやそのポイントをお話しいただきました。
「引きこもり」「非行」と一言で言っても、その実態はいろいろ。井村さんの経験やエピソードを通して、必要なのは「一緒に考えてくれる大人の存在」であること、自分の状況を知っている人/知ろうとしてくれる人の存在が、彼らの一歩を後押しすることを伝えてくださいました。
そして「自分にはわからないことがある」、「知らないことばかりなのだ」と謙虚な姿勢で緩やかにつながり続けることの大切さを共有しました。
「引きこもり」「非行」と一言で言っても、その実態はいろいろ。井村さんの経験やエピソードを通して、必要なのは「一緒に考えてくれる大人の存在」であること、自分の状況を知っている人/知ろうとしてくれる人の存在が、彼らの一歩を後押しすることを伝えてくださいました。
参加者の:
感想:
感想:
・一口に「引きこもり」といっても、様々なタイプの引きこもりがあるのだなと勉強になった。若者の非行についても色々なパターンの事例を聞きながら、「自分だったらどう思うか、どう感じるか」と自分のこととして考えられるようになった。
・「非行は学習される」とおっしゃったことがとても興味深かったです。ということは、少年院にいる少年が、未来を描くことも「学習」で、非行ではない道を一緒に考えてくれる大人の存在がいかに大切かということを考えさせられました。
・井村さんや参加者の方々から、これまで自分自身が支援をするにあたり、ハードルになっていたことについて、具体的なお話が聞け、気づきを得ることができました。サポートする側も人間、できないこともある。だけと一緒に考える、行動する。まずは、そこから入ることが第一歩なのですね。また、good:motto=10:1。息子が就職活動中で、最近、電話で話すことがあったのですが、ついつい押し付けになり、まだまだだと痛感しました。
<第3回>
ケーススタディ3
日時:
2021年2月13日(土)10:00~12:00
テーマ:
子どもの『貧・困』“点”から“面”へのアプローチ~子ども支援のリアル~
講師:
西川 日奈子(にしかわ ひなこ)さん
特定非営利活動法人 西淀川子どもセンター 前代表
特定非営利活動法人 西淀川子どもセンター 前代表
<プロフィール>
保護司をしていた際、虐待防止活動を通じて、子どもの相談相手や居場所など地域での支援活動の必要性と重要性を感じ2007年に西淀川子どもセンターを設立。「子ども相談室」やサポーター活動など、「子どもと同じ目線」でいることを大切に、居場所のない子どもたちに、学び直しや出会い直しの場を提供している。
保護司をしていた際、虐待防止活動を通じて、子どもの相談相手や居場所など地域での支援活動の必要性と重要性を感じ2007年に西淀川子どもセンターを設立。「子ども相談室」やサポーター活動など、「子どもと同じ目線」でいることを大切に、居場所のない子どもたちに、学び直しや出会い直しの場を提供している。
開催報告:
セミナーも3回目を迎え、折り返し地点となりました。今回の事前課題は、“あなたはどんな子どもだったと思いますか?”
「誰もが子どもという当事者だった」ことを出発点に、今、大人として「しんどさ」を抱える子どもたちとどう向き合い、力を引き出していくか、「ひなやん」こと西川日奈子さんからお話しいただきました。
夜になっても家に帰りたがらない子ども、「ごちそうさま」と家族で言ったことがない子ども、余暇活動のための持ち物が揃えられない子ども・・・
いろいろな子どもたちがいるけれど、子どもたちは支援されたいのではなく「いっしょにしあわせになりたい」。専門家や偉い先生に話を聴いてもらいたいのではなく、身近な大人に話を聴いてもらいたい。だからこそ、子どものために役立ちたいと思っている大人同士がつながり合い、子どもたちの受け皿を大きくすることが大切。
そして、自分と子どもとの関係性を創るだけでなく、子ども同士の関係をつなぐこと、子どもと支援者をつなぐことを心掛けているというお話は、子どもを支える大人の在り方に、新たな視点を与えてくれました。
少子化の一方で、「しんどさ」を抱えている子どもの数が増えているという現実。子どもの「しんどさ」を個人的な問題に閉じ込めず社会課題として発信していくこと。子どもたちと一緒に幸せになるために、自分はどんな姿勢で何ができるのか、大きな宿題をいただきました。
少子化の一方で、「しんどさ」を抱えている子どもの数が増えているという現実。子どもの「しんどさ」を個人的な問題に閉じ込めず社会課題として発信していくこと。子どもたちと一緒に幸せになるために、自分はどんな姿勢で何ができるのか、大きな宿題をいただきました。
参加者の:
感想:
感想:
・貧困というと単に金銭的な話に終始するのかと想像していたが、西川先生が仰っていた「お金だけでなく、(他の人との)関係性や(それまでの人生における)経験・余裕・時間の貧困もある」との言葉が目から鱗でした。
・西川さんのお話は、具体的でわかりやすい内容でした。誰もが子どもであったことを踏まえ、「対等」な立場で、子どもと接すること。子どもが願っていることは、「いっしょにしあわせになること」。話をしたいのは、専門家ではなく、身近な知っている人。そんな存在になるために大切なことは、「パートナーシップ(人権意識、自己開示力、想像力、行動力)」。これから更に学んで、自分の「受け皿」を少しでも広げていきたいと思います。
・3回受講しましたが、どの回も「どうつながるか」「気づいたときに、自分に何ができるか」を考える機会になりました。助けてあげるという上から目線ではなく、どう寄り添っていくのがいいか、さらに考えさせられました。
<第4回>
ケーススタディ4
日時:
2021年2月20日(土)10:00~12:00
テーマ:
仕事づくりと暮らしづくりの新たなモデル創出へ~生活困窮者支援のリアル~
講師:
川口 加奈(かわぐち かな)さん
特定非営利活動法人Homedoor 代表理事
特定非営利活動法人Homedoor 代表理事
<プロフィール>
14歳でホームレス問題に出会い、ホームレス襲撃事件の根絶をめざし、炊出しや100人ワークショップなどの活動を開始。19歳でHomedoorを設立。「ホームレス状態を生み出さない日本の社会構造をつくる」をヴィジョンに掲げ、2011年から大阪で始まったシェアサイクル事業「HUBchari」は、放置自転車問題とホームレス問題を解決する新しいビジネスモデルとして注目される。著書に『14歳で“おっちゃん”と出会ってから、15年考えつづけてやっと見つけた「働く意味」』(2020年9月ダイヤモンド社)
14歳でホームレス問題に出会い、ホームレス襲撃事件の根絶をめざし、炊出しや100人ワークショップなどの活動を開始。19歳でHomedoorを設立。「ホームレス状態を生み出さない日本の社会構造をつくる」をヴィジョンに掲げ、2011年から大阪で始まったシェアサイクル事業「HUBchari」は、放置自転車問題とホームレス問題を解決する新しいビジネスモデルとして注目される。著書に『14歳で“おっちゃん”と出会ってから、15年考えつづけてやっと見つけた「働く意味」』(2020年9月ダイヤモンド社)
江田 初穂(こうだ はつほ)さん
特定非営利活動法人 抱樸(ほうぼく) 総務部長
特定非営利活動法人 抱樸(ほうぼく) 総務部長
<プロフィール>
2006年、前職の公務員時代に北九州で行なわれていたホームレス支援の炊き出し活動に参加。以後継続的にボランティアに参加するようになり、2009年北九州ホームレス支援機構(現在の抱樸)に転職。管理部門担当者としてファンドレイジングや広報、渉外関係等を担当。企業やNPOと連携し「ホーム:社会的孤立」と「ハウス:経済的困窮」の両面から当事者を支える支援付き住宅の仕組みを全国の団体と展開する活動の裏方を担う。
2006年、前職の公務員時代に北九州で行なわれていたホームレス支援の炊き出し活動に参加。以後継続的にボランティアに参加するようになり、2009年北九州ホームレス支援機構(現在の抱樸)に転職。管理部門担当者としてファンドレイジングや広報、渉外関係等を担当。企業やNPOと連携し「ホーム:社会的孤立」と「ハウス:経済的困窮」の両面から当事者を支える支援付き住宅の仕組みを全国の団体と展開する活動の裏方を担う。
開催報告:
第4回目のセミナーは、これまでの子ども・若者支援から少し世代が上がり、「生活困窮者(ホームレス)」支援のリアル。
「もっと勉強すれば、もっと頑張ればホームレスにならずに済んだんじゃないの?」そう思う方も少なくないと思いますが、講師の川口加奈さん、江田初穂さんのお話から見えたのは「ホームレス状態になるには、なるだけの理由がある」ということ。
非正規雇用の増加、貧困の連鎖、障がいなど当事者だけでは変えることが難しい現実。そして前を向いて生きていくには、住まいを得たり福祉制度につながるだけでなく、心の拠り所となる人間関係、就労といった社会的なつながりが大切ということを、お二人が出会った「おっちゃん」たちのエピソードを通して伝えていただきました。
ホームレスは路上で寝ているのが当たり前ではない。「誰かがやってくれるんじゃない?」ではなく、自分にできることを。「おはようございます」「こんにちは」と声がけをすること、生活困窮者(ホームレス)の支援団体へ寄付をすることも行動のひとつ。誰もが何度でもやり直せる社会を作ることは、誰にとっても安心な社会を作ること。「現実を知ったからには知ったなりの責任がある」という講師の言葉を、参加した各自が持ち帰りました。
参加者の:
感想:
感想:
・私自身も高校時代に駅やバスセンターでホームレスの方をよく見かけていましたが、問題意識を持つことさえありませんでした。「自分とは違う世界の人だから」と壁を作ってしまっていたのは自分のほうだったと気づかされました。
・社会から切り離されたひとたち、社会のセーフティネットからこぼれ落ちるひとたち・・・そのようなひとたちがいることを心に留めておくこと・・・おっちゃんのことを忘れないでいること・・・それが社会課題に取り組むためにはとてもとても大切な第一歩であることだと改めて気付かされました。
・人とつながっていること、社会とつながっていること。自分のことを知っている人がいること。ひとりではないと知ること・・・生きていてもいいんだ、こんな自分でも社会の何かの役に立っている、そう思えることがどんなに大切かと気付かされました。川口さんや江田さんたちの活動は、「つながり」をつくり、「生きていてください」と、その人の尊厳を守る活動だと思いました。
・お二人に共通して感じたのは、ヒトとの一つ一つの出会いをとても大事にしていること、普通は「臭い物に蓋」と考えがちなことを自分事として捉えていること、良い意味での責任感が強いこと、ヒトがどうとかではなく、まずは自分が率先垂範していること。年齢性別に関係なく、とても尊敬できる方たちだと思いました。
<特別編>
第1回
日時:
2021年2月27日(土)10:00~12:00
テーマ:
“好奇心”と“恩返し”から始まるソーシャルリーダーシップ
ゲスト:
横田 宗(よこた はじめ)さん
特定非営利活動法人アクション代表 代表
特定非営利活動法人アクション代表 代表
<プロフィール>
高校3年の時にピナツボ火山の噴火で被災した孤児院を訪問、その際にお世話になったフィリピンの人々に恩返しがしたいと、1994年にアクションを設立。大学を休学し、内戦後のルワンダやウガンダで戦災孤児支援等の活動をし、1999年フィリピンと日本に事務局を開設。代表としてストリートチルドレン支援・児童養護施設運営をはじめ、フィリピンの子どもたちを支援する様々なプログラムを実施している。
高校3年の時にピナツボ火山の噴火で被災した孤児院を訪問、その際にお世話になったフィリピンの人々に恩返しがしたいと、1994年にアクションを設立。大学を休学し、内戦後のルワンダやウガンダで戦災孤児支援等の活動をし、1999年フィリピンと日本に事務局を開設。代表としてストリートチルドレン支援・児童養護施設運営をはじめ、フィリピンの子どもたちを支援する様々なプログラムを実施している。
開催報告:
今回は【特別編】として、フィリピンと日本で社会的養護が必要な子どもの支援を続けている横田宗さんをお迎えし、活動の原点や、行政・企業・ボランティアと連携した活動についてお話しいただきました。
自分の関心/好奇心といった直感を大切に、お世話になった人/地域への恩返しが原点という横田さんのお話から、肩の力を抜いて、自分らしく一歩を踏み出せば良いのだと背中を押していただきました。
自分の関心/好奇心といった直感を大切に、お世話になった人/地域への恩返しが原点という横田さんのお話から、肩の力を抜いて、自分らしく一歩を踏み出せば良いのだと背中を押していただきました。
参加者の:
感想:
感想:
・ともするとボランティアやこうした活動には何かしらの資格が必要ではと、ある意味形から入ることにとらわれがちになるのですが、 そうじゃないよということを度々気づかされます。
・今までは特別な経験をした時、「世界が変わった!景色が違う!」と感じていました。世界が変わったり景色が変わったのではなく、「足りなかったパーツ」が加わったんですね。「自分が知らない足りてないパーツ」が足されるという感覚への大きな気づきがありました。
・「小さいことから少しでもできることを」という姿勢は、私も見習わなければならないことだと改めて痛感させられる回でした。「自分にまだ足りないパーツは何か」「他人からの協力を得ることによって得られるパーツはあるか」「人脈や繋がりを作り続けていくことの大切さ」を心に留めながら、日々の活動に取り組んでいこうと思います。
・自分がひとりでいろんな道のプロになるのは難しいです。それぞれの道のプロを集めてきて、問題に取り組むチームづくりする・・・そんな方法もあるのか!と、eye-openingなお話でした。
<特別編>
第2回
日時:
2021年3月6日(土)10:00~12:00
テーマ:
元・引きこもり当事者の経験にふれる
ゲスト:
開催報告:
特別編第2回は、当事者の目線から社会課題のリアルに近づきました。Bさんの経験はどういうものであったのか、お話を伺うことを通して「“引きこもり”とひとくくりに考えない。一人ひとり背景は違う、いろいろなのだ」という言葉がより一層、現実味を持って感じられました。
参加者の:
感想:
感想:
・引きこもりは誰でもなりえることで、偏見を減らしていくことが大切だと感じました。自分が「引きこもり」にカテゴライズされたくなかったという言葉が胸に刺さりました。
・小さな成功体験を積み重ね周りから認められることで自信を取り戻すことができる。最初の一歩を踏み出す為に、ちょっとやってみるという「お試しの機会」を 増やすことはとても大切なことだと気づきました。
・メディアに作られたイメージというのはいかにパワフルか・・・と思いました。「引きこもり」と聞くと、社会に馴染めないというようなイメージが先行すると思います。このような色眼鏡は、ひきこもりだけではなくて、いろんなところに潜んでいるのだなと思いました。
・まずは身近な家庭や職場、地域において、人の良い所に目を向け認め合い、温かい関係性を築いていくことを心がけ実行していきます。
開催報告:
「知らなかったことを知る、気づかなかったことに気づく、自分を活かす」をコンセプトに実施してきた本セミナーも、ついに最終回を迎えました。ここまで、社会課題の最前線で活動するNPOの皆さんからお伝えいただいた「現場のリアル」。自分の「あたりまえ」はあたりまえではないこと、「知らない」「わからない」ことを前提に謙虚に緩やかに関わっていくこと。そして同じ思いの人同士がつながることでより目の細かいセーフティネットを築けることを繰り返し学んできました。最終回は、それらの気づきや学びを踏まえて「自分を活かす」ことについて考えました。
前半は、導入レクチャーとして、講師から企業人として働きながらボランティア活動を続けてきた経験と大切にしてきたことをお伝えしました。「自分の“いつか”はやってこない。だからこそ今できることをする」「相手の“いつか”は、いつかやってくると信じて待つ」「その“いつか”に立ち会いたいから、細く長く関わり続ける」などの言葉に、参加者も大きく頷いていました。
後半は、ワークショップとして「質問セッション」を実施。提示された問題に対して、意見や考えを述べるのではなく、「質問」だけを行ないます。質問と答を繰り返すことによって事実関係や問題の背景などを整理するだけでなく、質問を通して自分自身の価値観やこだわりが見えてきたり、「分からないこと」が分かったり・・・。
このセッションの結論は、参加者一人ひとりが見つけていくもの。セミナーは最終回でしたが、一人ひとり、自分にできることをしていこうという「スタート地点」となりました。
参加者の:
感想:
感想:
・講師の話はかなり刺激になりました。働きながら、ボランティア活動もこなしている方がいらっしゃることに刺激を受けました。自分にあった形で何か見つけていきたいと思います。折角刺激を受けたので、早い段階でやることを決めて、まずはトライしてみます。
・(ワークショップで)課題を与えられると、ついつい絶対解を求めてしまいます。「だからなんだ?」「どうしたいんだ?」「どうアクションするんだ?」が見つからないと、モヤッとしてしまいがちです。そこで、講師の山﨑さんが「共視」「伴走型」の支援についてお話されたことに、今一度立ち返りました。今回のワークは、問題提示をしてくださった方の視点から共に考えることを学ぶ、伴走型のワークだったのではと気づきました。
・社会課題に飛び込むとき、助けてあげる・・やってあげる・・という上から目線のような関わり方は違うのだなと思いました。当事者が答を見つけていく過程に寄り添うことなのだと思いました。
・今回のプログラムには、特別編も含めて合計6回参加しました。久しぶりに人と対話し、深く学ぶことができました。こんな感覚は、学生時代以来かもしれません。ここからがスタート。まずは、自分自身で社会の網の目の一本の糸を目指し、できることを細く長くやってみます。
事務局:
「SDGs時代のソーシャルリーダーシップ研修プログラムのご案内」おわり
受付開始:2020.12.01
受付終了:2021.01.27
最終更新:2021.03.17
受付終了:2021.01.27
最終更新:2021.03.17