一番搾り仙台づくり仙台工場限定醸造初飲み会
一番搾り 仙台づくり 仙台工場限定醸造
初飲み会
日時:平成27年(2015年)5月18日(月)13:00~15:00
会場:キリンビール仙台工場
 
 キリンビール株式会社は5月19日、全国9つの工場で醸造された地域限定「一番搾り」を発売。 同社仙台工場でも「キリン一番搾り 仙台づくり 仙台工場限定醸造」が製造され、目下、好評販売中だ。
 発売前日の5月18日には、仙台工場で「仙台づくり」をお披露目する初飲み会が開催された。宮城県産ササニシキを副原料として使い、宮城の旬のおいしさを引き立てる一番搾りとしてつくられた「仙台づくり」の味を、宮城の食材と一緒に味わうイベント。参加者は、すっきり淡麗な「仙台づくり」の味とともに、宮城の海山の恵みの豊かさを確かめた。
 工場見学者用試飲ホール玄関には、沿岸市町の復興への取り組みと現在のまちの様子を様々に紹介する「復興応援 宮城の元気と笑顔」というブースが新設され、今回のイベントには、ブースでの紹介第一弾となる女川町から須田善明町長をはじめ、職員、地元でブランド商品開発に取り組む「復幸まちづくり女川合同会社」の皆さんも出席。復興応援 キリン絆プロジェクトが支援する、女川地域の特徴的な産品のブランド化を目指す「女川ブランディングプロジェクト」で生まれた町の新ブランド「AGAIN(あがいん)女川」の商品を紹介した。
《ご来賓》
宮城県 農林水産部 食品産業振興課 角屋 憲正 様
JA全農みやぎ 宮城県本部 副本部長 大友 良彦 様
JFみやぎ 経済事業本部 理事 阿部 誠 様
女川町長 須田 善明 様
 
《キリンビール関係者》
キリンビールマーケティング株式会社 執行役員 東北統括本部長 伊藤 博之
キリンビールマーケティング株式会社 宮城支社長 大島 宏之
キリンビール株式会社 仙台工場 工場長 柴田 実
キリンビール株式会社 仙台工場 醸造長 萱場英樹
 
《主催者挨拶》
キリンビール株式会社 仙台工場 工場長 柴田 実
 本日は、あすから発売されます「キリン一番搾り 仙台づくり」初飲み会と、「復興応援 宮城の元気と笑顔」情報発信の第1弾で、女川町を紹介するコーナーとして模様替えをした工場見学者用試飲ホールのお披露目会です。
 キリンビール仙台工場は1923年の操業開始以来、東北の方々に弊社商品をご愛顧いただいております。「仙台づくり」は、宮城と東北の皆様への感謝を表現したビールです。
 また、ホールの展示は、復興に向けて邁進する皆さんが、さらなる一歩を踏み出していけるお手伝いをしようというものです。
 多くの方々と一緒に、ますます東北を盛り上げてまいりたいと考えます。
《関係者挨拶》
宮城県 農林水産部 食品産業振興課 角屋 憲正 様
 操業開始から90年以上が経過したキリンビール仙台工場様には、本県経済に多大なる貢献をいただいております。今回の「仙台づくり」の発売は、本県の食産業振興に寄与する明るく元気な話題としてたいへんうれしく感じます。
 キリンビール様と宮城県は、双方の頭文字を合わせた「MKプロジェクト」を平成18年(2006年)にスタートさせ、地産地消の実践、県産食材のPR、販路の拡大などで多くのご支援をいただいております。また、平成21年度(2009年度)に地産地消推進店の認証第1号となったのはこの工場内のレストラン「キリンビアポート仙台」様です。
 このたび「復興応援 宮城の元気と笑顔」ブースを開設いただきましたことは各地域の復興への追い風となる企画です。県もまた、産業の復興に全力で努めてまいる所存です。
JA全農みやぎ 宮城県本部 副本部長 大友 良彦 様
 農業に携わる者として、我々自慢のササニシキをビールの副原料として選んでいただけましたこと、たいへんうれしく感じております。
 ササニシキは、昭和28年(1953年)に本県の古川市(現大崎市)で研究が開始され、昭和38年(1963年)にでき上がりました。平成2年(1990年)には全国で第2位の作付けにまで広がりましたが、平成5年(1993年)、10年(1998年)、15年(2003年)と5年ごとに冷害が重なり、作付面積は減少しております。
 しかし、稲作に関わる私たちにとっては自慢のお米です。再び光を当てていただき、そして、ササニシキのおいしさを、キリンビール様とともに多くの方にお届けできますこと、たいへんうれしく思います。
 東日本大震災では、県下の農地1万3,000ヘクタールが浸水しました。今、8割が復旧しています。さらにお力をお借りしながら、ますますがんばってまいります。
《「仙台づくり」商品説明 》
キリンビール株式会社 仙台工場 醸造長 萱場 英樹
 「仙台づくり」は、宮城の皆様への感謝を原点として醸造をスタートさせました。味のコンセプトは「宮城の旬のおいしさを引き立てる一番搾り」です。
 宮城のヒト、モノ、コト。この3つが主役。そして、「仙台づくり」があることで、これらがもっと豊かなものになる。そんなビールが目標でした。
 海の幸、山の幸、宮城の旬のおいしさをストレートに感じるには、淡麗な味わいのビールがふさわしいと考えました。
 私は、味の時間軸を活かして、上質な麦の旨味が楽しめる一番搾りの特徴と、麦の風味がスッと消えていくスッキリ淡麗な味の両立を目指しました。
 この実現のために、副原料に宮城県産ササニシキを使用しました。
 ササニシキは、宮城県で誕生し、宮城県を代表するお米の一つ。主役の味を引き立ててくれます。またホップは東北産です。国産ホップの98%は東北産。キリンビールではその約70%を購入させていただいております。スッキリとした味わいが、宮城の旬のおいしさを引き立て、東北産のホップが華やかさを添えます。
 復興に取り組む宮城県、東北地方の皆様に、私たちの感謝の思いを伝えられたら幸いです。
《お披露目とテレビコマーシャルの上映》
 「キリン一番搾り 仙台づくり 仙台工場限定醸造」のお披露目に続き、テレビコマーシャル2本が会場内のスクリーンに映し出された。
 1本目は、CMキャラクターである嵐のメンバーと全国のキリンビール9工場の醸造家が共演して4月にオンエアされた60秒バージョン。
 2本目は、嵐の櫻井翔さんと仙台工場の萱場英樹醸造長が共演し、5月19日から宮城県限定でオンエアされた15秒バージョン。
 萱場醸造長本人がスクリーンに登場すると、会場は和やかな空気に包まれた。
 
《女川町ブースの紹介》
 キリンビール仙台工場では、キリン絆プロジェクトを通じてご縁ができた宮城県の市町の皆様の現在と元気な笑顔を紹介し、宮城の復興を応援することを目的に、「復興応援 宮城の元気と笑顔」という企画展示ブースを、5月19日から工場見学者用試飲ホールに開設している。
 その第1弾である女川町ブースには町の新ブランド「AGAIN(あがいん)女川」関連商品が並べられ、パネル展示やビデオ上映などで復興の歩みが説明された。
《関係者挨拶》
キリンビール株式会社 仙台工場 工場長 柴田 実
 キリン絆プロジェクトでは、「女川ブランディングプロジェクト」を支援させていただいております。現在、女川町から多くの食材や食品が生まれつつあります。力強く復興へと歩む市町が、もう一歩前へ進めるお手伝いをしたい。そう考えて企画しました。
 当工場には、年間16万人の方が見学やレストラン利用で訪れます。女川町を第1弾として、キリン絆プロジェクトと縁のある市町を紹介することで、一人でも多くの方に、その市町に足をお運びいただけたらと願っております。
 ブースでのパネル展示やパンフレット等の配布のほか、市町を紹介するビデオを見ていただき、また、ゲストホール売店での物産販売、そしてレストラン「キリンビアポート仙台」では各地域の食材を使ったお料理を楽しんでいただく予定です。単年度企画で終わらず、復興に取り組む市町を順番に紹介してまいりたいと考えます。
《関係者挨拶》
女川町長 須田 善明 様
 キリンビール仙台工場様の復興応援企画の第一弾として、女川町の現在と物産をご紹介いただきますこと、たいへんうれしく思っております。
 津波によって街区の7割が壊滅する被害を受けた我が町ですが、キリンビール関係各社様からたいへんなお力添えを賜っております。また、キリン絆プロジェクトでは、我が町の若手有志が立ち上げた「復幸まちづくり女川合同会社」が取り組む、地元産品のブランディングプロジェクト「AGAIN(あがいん)女川」へもご支援をいただいております。
 いただくばかりでなく、私たちもまた、未来を創っていく責任があり、必ずや成し遂げる。そういう形を作っていかなければなりません。女川町はまだまだ復興の途上です。これからも皆様と力を合わせて価値のあるものを生み出していきたいと思っております。
《女川町紹介DVD放映》
「復興応援 宮城の元気と笑顔」の展示ブースでも上映さていれる、女川町の現在の様子を紹介するVTRが会場内のスクリーンに映し出された。
 
《フォトセッション》
「一番搾り 仙台づくり 仙台工場限定醸造」初飲み会
 
 
《初飲み会乾杯挨拶》
キリンビールマーケティング株式会社 執行役員 東北統括本部長 伊藤 博之
 「仙台づくり」は、発表後から話題を集めて、当初の販売計画よりも大幅に引き合いが増えております。
 宮城県のおいしい食材の傍らに、一番搾り、また「仙台づくり」があって、飲んで食べておいしいな、うれしいなと感じていただけたら幸いです。「仙台づくり」、乾杯!
《囲み取材》
キリンビール株式会社 仙台工場 醸造長 萱場 英樹
 「仙台づくり」は、数多くある宮城のおいしい食材の味を引き立てる味わいにでき上がったと思っています。お米を使ったビールはスッキリとした味わいです。宮城のおいしさと最もよく出会う場所はご家庭でのお食事の時だと思いますので、ぜひ、食卓に並べていただけたらうれしいなと考えます。
女川町長 須田 善明 様
 復興応援企画の第一弾に選んでいただけましたこと、たいへん光栄に感じています。また、工場内のショップでは「女川ブランディングプロジェクト」で生まれた商品も販売されますが、このブランドは、女川の特徴のあるものとして、専門の方々から意見を伺い、判定をいただいて厳選されたものです。ビールとともに味わっていただけましたら幸いです。
《中締め》
キリンビールマーケティング株式会社 宮城支社長 大島 宏之
 キリンビールでは「モノからコトへ」というフレーズを掲げております。モノをつくるだけではなく、お客様のコトに貢献する企業になりたい、なることを目指しています。
 私どもの事業理念は、これまでになかった飲料文化をお客様とともにつくる。そしてヒトと社会にもっと潤いと元気を広げたいというものです。その事業理念をそのまま実現したモノが「仙台づくり」です。
 宮城のDNAというべきササニシキを使ったビールで、宮城のおいしさをたくさんの方にお届けしたい、そして、仙台工場92年の歴史と、震災からの再稼働にお力をいただいた東北の皆様への感謝の気持ちを込めて、私どもも復興を応援してまいります。
 
《インタビュー点描》
キリンビールマーケティング株式会社 執行役員 東北統括本部長 伊藤 博之
 東北(仙台)には、今春、着任してまいりました。これから東北地方で仕事を進めてまいります上では、まだまだ震災を抜きには語れません。今でも地震があると、あの日のことを思い出すという社員もおります。だからこそ、この場所で元気になっていくことが大切。仙台工場も、津波で大きな被害を受けましたが、再度立ち上がってきょうを迎えられたのは東北の皆様のおかげです。私どもの感謝をお伝えするとともに、キリンの元気と東北の皆様の元気が一つになれるよう務めていくことが我々の使命だと感じています。
キリンビールマーケティング株式会社 宮城支社長 大島 宏之
 私もこの春の着任ですが、震災直後には仙台工場に月1回ほどのペースで通っておりました。宮城県には思い入れが強いです。
 宮城県は食材が豊かでおいしい。一方では、復興の進み方も地域によってはまだまだと感じるところもあります。仙台工場の92年という長い歴史と、震災後の4年間の絆に感謝をこめながら、宮城県に何を貢献できるのかをこれからも考えてまいります。それがヒトと社会への貢献であり、キリンビールならではの姿勢と思っています。
キリンビール仙台工場 総務広報担当 山田 祥子
 仙台工場も津波の被害を受けましたが、地域の皆様に助けていただきながら、復活することができました。それを感謝として伝えたいと考えたとき、地域の方々が望まれる形で実現できたらいいねと、毎年考え続けてまいりました。
 女川町は、今春(2015年)、石巻線が復旧し、新しい駅も完成しましたので、まず、女川町の現在をフォーカスしました。そして仙石線も開通します。ことしは、この2線の沿線を、まず紹介させていただきますが、もちろん他の市町についても企画中。継続的に紹介していけたらと思います。
復幸まちづくり女川合同会社 代表社員 阿部 喜英 様
 キリンビール様からは、キリン絆プロジェクトを通じて、女川ブランディングプロジェクトにご支援をいただいています。きょうはまた、工場内に女川町を紹介するブースまで作っていただき、本当に感謝です。
 ブランド名「AGAIN(あがいん)女川」の「あがいん」というのは、地元の方言で「どうぞお召し上がりください。」という意味。また、女川町を再び笑顔あふれる元気な町にしたいという願いから、英語の「AGAIN(アゲイン)」にも意味を掛けています。
 震災前には、町に46社の水産加工会社があり、現在はようやく30社が再開しています。でも、震災前の商品を復活させるのがやっとです。それらも「あがいんブランド」として認定してはいますが、新しい商品を作っていくのは、まだ大変です。
 でも、今、新しい水産加工団地も整備され、新しい工場も続々と建っています。新しい商品に期待しています。
 JR女川駅も復旧し、(2015年)6月には「あがいんステーション」も完成します。そこで「あがいん女川」の商品も一手に取り扱いますので、ぜひ、お立ち寄りいただき、商品を手にとっていただけたらと思っております。
2015.05.18「一番搾り仙台づくり仙台工場限定醸造初飲み会」おわり

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