一番搾り仙台づくり限定醸造2弾初飲み会
「一番搾り 仙台づくり 限定醸造第2弾」初飲み会
「復興応援 宮城の元気と笑顔応援ブース 石巻エリア紹介ブース」お披露目会
日時:平成27年(2015年)11月30日(月)13:00~15:00
会場:キリンビール仙台工場
 
 キリンビール株式会社はことし(2015年)5月、全国9つの工場で醸造された地元生まれの「一番搾り」を地域限定で発売。同社仙台工場でも、地元・宮城県産の銘柄米・ササニシキを副原料として醸造した「キリン一番搾り 仙台づくり 仙台工場限定醸造」を製造して、大好評のうちに完売した。
 
 そして12月1日には、その第2弾となる「一番搾り 仙台づくり」が発売された。
 第2弾では、今春(2015年)5月に東松島市大曲地区で 村井嘉浩宮城県知事らが手植え し、9月に収穫されたササニシキも使われている。淡麗な後味の良さにさらに磨きをかけて、素材や料理の味をよりストレートに感じられるスッキリした味わいだ。そして、発売の前日となる11月30日、仙台工場で第2弾「仙台づくり」をお披露目する初飲み会が開催された。
 また、工場見学者試飲ホールに設置され、沿岸市町の復興への取り組みと現在のまちの様子を紹介する「復興応援 宮城の元気と笑顔」応援ブースの展示も、5月来展示していた女川町から石巻市へとバトンタッチ。そのお披露目会も併せて開催された。
 三陸沖や金華山周辺の海から届く海の恵み、北上川河口域の沃野に育つ大地の幸など、石巻市には豊かな山海の味覚が揃う。その町で今、キリン絆プロジェクトの後押しを受けて、6次産業化商品の開発や販路の拡大、情報発信やPRといった漁業、農業、水産加工業など異業種間の協働やコラボレーションの動きが活発化している。
《主催者挨拶》
キリンビール株式会社 仙台工場 工場長 柴田 実
 本日は「キリン一番搾り 仙台づくり」の第2弾発売のご挨拶と、工場見学のエントランスホールで復興応援のために設けている「宮城の笑顔と元気応援ブース」の展示コーナーで、女川町に続いて石巻市を紹介させていただきますことのお披露目の会です。
 仙台づくりは、1923年から操業しております仙台工場より地元・宮城の皆様に向けて感謝の気持ちを表す商品として、今春(2015年)、第1弾を販売させていただきました。たいへんご好評をいただき発売早々に完売となりました。
 あす(2015年12月1日)から発売する第2弾は、さらに飲みやすく仕上がりました。
 また応援ブースで石巻エリアを紹介させていただくことが、当工場の見学やレストランご利用でおいでいただいている年間16万人の来訪者の皆様に、今の石巻を知っていただき、実際に現地に足をお運びいただく契機になればと願っております。
《関係者挨拶》
宮城県農林水産部 技術副参事 金岡 裕司 様
 宮城県産のササニシキを副原料にとする仙台工場限定「仙台づくり」第2弾が発売されますこと、たいへんうれしく思います。今春、震災から復興した東松島市の田んぼでは、村井知事も一緒に田植え をさせていただきましたが、第2弾にはそのササニシキを使用していると伺いました。復興の手応えが感じられる明るい話題となっております。
 宮城県とキリンビール様とは、双方の頭文字をとった「MKプロジェクト」を平成18年(2006年)よりスタートさせていますが、地産地消の実践、県産食材のPR、販路拡大など多方面にわたりご協力をいただいております。
 また、宮城県では、年間を通じて県産食材を使った料理をご提供いただいている飲食店や宿泊施設を地産地消推進店として認証する制度を設けており、現在350店舗ほどご協力いただいておりますが、その認証第1号店がキリンビール仙台工場のレストラン「キリンビアポート仙台」様です。今後とも県産食材のPRにお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
 また、展示コーナーでは、女川町に続いて石巻エリアを紹介していただけますこと、県内の元気を伝えられる企画です。県としても、本県食産業の復興に強く取り組んでまいります。
《関係者挨拶》
JA全農みやぎ 本部長 菊地 潔 様
 私は今年(2015年)5月9日、東松島市で村井知事と一緒に田植えをさせていただきました。5年ぶりの田植えは感無量でした。県を代表する銘柄米であるササニシキを使った仙台づくりは生産者の思い、キリンビール様の思いが詰まった商品です。第2弾も楽しみです。
 復興はまだまだこれからも続きますが、JAではグループの全力を挙げて完全復旧を目指したいと考えます。また、作るばかりではなく、6次産業化等々への取り組みも加速させ、復興の情報を発信しつつ、宮城にはおいしいものがたくさんあるということをPRしてまいりたいと考えます。
《「仙台づくり」商品説明》
キリンビール株式会社 仙台工場 醸造長 谷川 満
 「仙台づくり」に込めた思いは「宮城の皆さんへの感謝」です。「仙台づくり」があることで、宮城のヒト、モノ、コトをもっと豊かにしたい。コンセプトは「宮城の旬のおいしさを引き立てる一番搾り」とし、宮城のおいしい食材の味をストレートに感じられる淡麗な味わいのビールがふさわしいと感じました。
 「仙台づくり」は「一番搾り」です。「一番搾り」は、一番搾り製法による上質な麦の旨味が特徴。淡麗な味わいと上質な麦の味わいという、相反する2つの味覚を両立させために、私たちは味の時間軸を活かして設計しました。
 「一番搾り」は、口にした瞬間に麦の旨味が感じられて余韻を引きます。「仙台づくり」は、麦の旨味がすっと消えて後味がスッキリしているのが特徴。その味わいを実現するために、私たちは副原料に宮城県産ササニシキを使用しました。
 ササニシキは宮城県生まれ、そして寿司ネタのおいしさを引き立てるお米です。まさに宮城の旬の美味さを引き立てたいという「仙台づくり」の特徴にぴったりと考えます。おいしお米を届けたいという生産者の皆様の思いに、宮城のおいしさを届けたい私たちの思いを重ねました。
 ササニシキは、東松島市で(2015年)5月8日に植えたものを9月25日に収穫し、29日に投入しました。また、東北産のホップも通常より多く使用し、東北が薫る「一番搾り」となりました。
《テレビコマーシャルの上映》
「仙台づくり」のテレビコマーシャルが会場内のスクリーンに映し出された。
 CMキャラクターは第1弾にも登場していた嵐の桜井翔さん。仙台雀踊りのお囃子に乗せた軽快な15秒バージョンである。
 
《宮城の元気と笑顔発信 石巻ブース設置の紹介》
 続いて、柴田工場長から石巻の現状や復興への取り組み、地場産業などを紹介する展示コーナー設置について説明があり、前回の女川町の展示が好評だったこと、売店で扱った女川町の産品も月間で1,000個以上の売り上げがあったことなどの報告があった。
《関係者挨拶》
石巻市長 亀山 紘 様(代読:石巻市産業部 次長 大窪 信宏 様)
 石巻市では、現在も約8,000世帯、約1万2,000人が仮設住宅や公営復興住宅で不自由な暮らしをしております。市の基幹産業である水産加工業では工場の再建が70%に止まり、関連企業と併せて60%の復旧率という依然厳しい状況です。
 一方、復興事業においては、JR石巻線、JR仙石線の全線開通、世界に誇る最新設備を備えた魚市場の完成、新市街地のまち開きが行われるなど復興への道を着実に歩んでおります。
 さらなる飛躍を担う石巻ブランドの立ち上げや、販路の開拓、経営の多角化、6時産業化、地産地消の取り組みなどを本市独自の組織体制で進めております。
 キリングループ様からは、本市の「マキコミュプロジェクト」「味な交流プロジェクト」「フィッシャーマン・ジャパン」「宮城県産殻付きカキブランディングプロジェクト」などへ強力な後押しをいただいております。皆様のご支援に応え、復興を成し遂げた新生・石巻の姿をお見せできるよう、今後も努めてまいります。
《支援団体の紹介》
JAいしのまき 営農・経済・生活担当常務理事 酒井 秀悦 様
JFみやぎ(宮城県漁業協同組合) 経済事業本部 理事 阿部 誠 様
石巻うまいもの発信協議会 会長 千葉 雅俊 様
フィッシャーマン・ジャパン 代表 阿部 勝太 様
《石巻市紹介DVD放映》
「復興応援 宮城の元気と笑顔」の展示ブースで上映される、石巻市の現在の様子を紹介するVTRも会場内のスクリーンにて紹介された。
 
《フォトセッション》
宮城県農林水産部 技術副参事 金岡 裕司 様
JA全農みやぎ 本部長 菊地 潔 様
キリンビール株式会社 仙台工場 工場長 柴田 実
キリンビール株式会社 仙台工場 醸造長 谷川 満
キリンマーケティング株式会社 執行役員東北統括本部長 伊藤 博之
 
《乾杯》
キリンマーケティング株式会社 執行役員東北統括本部長 伊藤 博之
 初夏に販売させていただきました「仙台づくり」はたいへんご好評をいただきました。宮城の誇りであるササニシキを副原料に使い、東北の恵みであるホップをふんだんに使い、とてもおいしい「一番搾り」に仕上がりました。
 営業的な話になりますが、今回は瓶ビールはなく、缶ビールだけで5万ケースの出荷を予定しています。「SENDAI 光のページェント」会場では「一番搾りキッチン」を出店して「仙台づくり」を提供させていただくほか、仙台駅、仙台空港でも発売させていただく予定です。第2弾の「仙台づくり」はさらにおいしく、石巻の食材ともベストマッチです。
《インタビュー点描》
石巻市産業部 次長 大窪 信宏 様
 漁港に水揚げされる約200種もの魚種を加工できる長年の技術を持っている。それが石巻の力です。プロジェクトでも加工技術を活かし、6次産業化を進め、新しい産業を築いてまいります。
 石巻市は水産業のまちというイメージですが、漁業、農業、畜産業、林業などのさまざまな産業があります。これからは異業種が一緒になって力を合わせ、協働して製品を作っていくこと。それが新たな産業の創造ですし、そうした力を引き出すことが市の役割です。
 キリングループ様の多岐にわたるご支援で、私たちも市の産業の多彩さに気づかされましたし、生産者と加工業者がさまざまな形で一緒に取り組む、その効果が次第に現れてきていると感じています。
《インタビュー点描》
JAいしのまき 営農・経済・生活担当常務理事 酒井 秀悦 様
 当組合の象徴的な銘柄米であるササニシキをビールの副原料として使っていただいたことは、復興への大きな希望と励みです。
 石巻は三陸沖で獲れる豊富な魚、リアスの海で養殖されたカキやホタテといった海産品が有名ですが、1万2,000ヘクタールもの水田がある県内屈指の米どころでもあります。温暖な気候を活かした施設園芸も盛ん。A5ランクの牛肉も多く出荷されるなど、バランスの良い農業地域です。これから農林水産業がコラボして、石巻の産品を全国にPRしていこうと、さまざまな仕掛けが展開し始めています。
 米も魚も肉も野菜も、石巻には何でもある。それを広くお知らせしていきたいです。
《インタビュー点描》
JFみやぎ 経済事業本部 鈴木 文明 様
 震災から5年。復興はまだまだ途中ですが、漁業はなんとか8割ほどの復旧率です。震災で失った販売ルートの回復や強化に努めてまいりたいと考えます。
 漁業者も減ってしまいました。以前からの後継者問題もありましたが、従事者をこれ以上減らさないように、海の仕事は素晴らしいということ伝えながら、JA様とも協力し合って、「石巻はおいしいまちだ」と皆様にお知らせしてまいりたいと思います。
《インタビュー点描》
フィッシャーマン・ジャパン 代表 阿部 勝太 様
 僕たちの目標は「後継者を育てていきたい」というもの。後継者づくりのための団体といってもいいほどです。
 宮城県には約7,000人の漁師がいますが、漁業の担い手はどんどん減っているし、今の漁業者の平均年齢も60歳を超えています。10年もしたら漁師は半分になってしまうというイメージがあります。
 でも、僕たちは10年後に向けて、漁師になってくれそうな子どもたちや若者を増やしていきたい。祖父や父が漁師じゃないと漁業には参入しにくい感じがありますよね? でも、漁師と関係ない家の子や、外からの若者にも「漁師の世界は厳しいだけじゃないんだよ」と伝えられるように「かっこよくて儲かる漁業」という分かりやすいフレーズを掲げてがんばっています。
《インタビュー点描》
JA全農みやぎ 本部長 菊地 潔 様
 宮城県が誇るおいしいお米であるササニシキをビールづくりに選んでいただいたことは、初めてのことでもあり、うれしい限りです。また、きょうこうして宮城の食材とともにビールがいただけることはとても幸せです。
 お米がビールになる。海と大地の恵みがコラボする。6次化商品も増えていく。レストランとの提携や地産地消の拡大など販売も多彩になっていく。これからがますます楽しみです。
《インタビュー点描》
石巻うまいもの発信協議会 会長 千葉 雅俊 様
 震災前と違ってきているのは、より消費者指向になっているということ。一般の方に食べていただけるような商品を増やしています。
 かつては同業者同士が協働で商品を開発したり販売することはほとんどありませんでした。いわばライバルでしたから。でも震災を機に、皆の力を合わせようという流れに変わって、そうした組織作りも進んでいます。
 石巻全体を底上げしようという機運ができたのもキリングループ様の支援が大きなきっかけでした。それぞれの企業の得意分野や良いところを組み合わせたりしながら多彩な商品が生まれつつあります。
 「石巻うまいもの発信協議会」には水産加工業者が多いのですが、農業法人や、醸造業者、製麺業者もいます。組み合わせなども工夫しながら、全国そして世界に発信していきたいというのが私たちの会の願いです。
《中締め》
キリンマーケティング株式会社 仙台支社長 大島 宏之
 「仙台づくり」は宮城への感謝がベースになっております。そして、ビールは食卓を引き立てる脇役であり、テーブルの主役は宮城の食材です。また、ささやかではありますが、宮城の元気と笑顔を多くの方にお伝えし、さらに現地へと足を運んでいただけるようにと願って、石巻をPRする展示ブースを開設させていただきました。
 年末年始には、お酒の席も増えるかなと思いますが、そのとき、会話の引き出しの一つとして、きょうのこと、石巻のことなど触れていただけたらと思います。
《インタビュー点描》
キリンビール株式会社 仙台工場 工場長 柴田 実
 (2015年)5月に開設した「宮城の笑顔と元気発信」のコーナー第1弾である女川町コーナーはたくさんの方にご覧いただきました。リピーターとして工場へ何度もおいでいただいて売店で女川町の商品をご購入される方、レストランで女川産食材を使ったメニューがお気に召された方も多く、手応えは感じられました。
 商品をご購入いただくこと、また女川まで足を運び現地でおいしいものをいただく。それらが支援になっているのだと感じられました。
 売店で扱っていた女川町の商品も、5アイテム合計で月に1,000個以上買っていただきました。石巻市の商品の点数ももう少し増えるかもしれません。
 このたび「宮城の笑顔と元気発信」コーナーは石巻市の展示へと変わります。その後も紹介する市町はいずれまた変わってまいりますが、来年も再来年も、女川町と石巻市はまた紹介させていただきたいと思っています。
《インタビュー点描》
キリンビール株式会社 仙台工場 醸造長 谷川 満
 「仙台づくり」第2弾の大きな変更点は低温麦汁濾過という製法を加えたところです。第1弾のあと、また新たにコンセプトづくりを行い、次の発売の12月は宴席も多いということで、さらにスッキリさせようということでこの技術を採用しました。
 キリンビールでは、来年(2016年)47都道府県版のビールを発売する予定です。その中で「仙台づくり」が今度はどんな位置付けになっていくのかも考えながら、また新しい味わいにチャレンジしつつ、東北地方の皆様においしい、うれしいと言っていただける商品をたくさん作ってまいります。
《インタビュー点描》
キリンマーケティング株式会社 仙台支社長 大島 宏之
 多くのお客様にキリンビールを楽しんでいただきたいというのはもちろんですが、宮城支社としては、キリンのビールは宮城県の食材のおいしさを引き立てながら、宮城県の海山里の恵みを応援しているのだということを感じていただけたらと願っています。
 ビールは、どれだけ食事をおいしく引き立てられるかが大事。お客様にとってどうなのかを考えるとき、当社の企業姿勢やビール造りへの思いも知っていただいて、キリンを選んでいただけるようなコミュニケーションをしていきたい。そこにつながるのが「宮城の元気と笑顔発信」です。我々の思いやできたてビールのおいしさを知っていただくのと同時に、石巻の今を知って現地へも足を運んでいただけたら、そこにまたコミュニケーションが生まれる。そんな展開を願っています。
《インタビュー点描》
キリンマーケティング株式会社 執行役員東北統括本部長 伊藤 博之
 「仙台づくり」第1弾は、予想以上に好評をいただきました。地域のお客様は、やはり地元を大切にしているということが再発見できました。それが第2弾発売にも繋がりましたし、来年(2016年)、47都道府県の味を造ることになったのも、お客様は地元への愛着が深いのだということを知ることができたからだと思います。
 宮城には「仙台づくり」があるということを誇りに感じてくださる方がとても多かった。全国9工場それぞれの「一番搾り」を飲んだけれど「仙台づくり」がいちばんおいしかったという方も多くいらっしゃいました(笑)。
 おいしいね、誇りだよねと、もっと多くの方に感じていただきたいですね。
2015.11.30「一番搾り仙台づくり限定醸造第2弾初飲み会」おわり

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