定例セミナー

Date of Release:2019.10.10
開催終了
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9月の定例セミナー

【施設訪問】社会インフラとしての老人ホームに学ぶ高齢者問題
主催:公益社団法人日本フィランソロピー協会  協力:シルバーヴィラ向山

高齢者問題は、社会貢献の課題であると同時に、新たなビジネスのヒントでもあります。
課題先進国の日本でも、少子高齢化は喫緊の課題と言えます。超高齢化が進み、すでに総人口の1/4が65歳以上。豊かで持続可能な社会のためには、人生の最終章を安心してすごせる環境の創生が必要です。一方、認知症対策や介護問題は、個々の問題として捉えるのではなく、人間関係の本質に迫る問題と考えます。そこは、支援者・被支援者の関係を超えて、まさに異文化交流の現場。人間は社会から隔離されては生きてゆけない、そこで老人ホームに社会を持ち込む!そんな場所があります。高齢者施設関係者からは「ラスト・パラダイス」と言われ、入居者が魔法がかかったように平穏に、心優しく過ごすことができるホーム、それが「シルバーヴィラ向山」です。ドアのカギ、階段の幅や手すり、食事づくり、地域の子供向けプールの無料開放、高齢者・障がい者・外国人も含む多様な介護スタッフ等、さまざまな工夫に満ちた施設経営は、多様なビジネスや社会貢献のヒントが満載です。今回は、現場を訪問して、施設運営についてのお話を伺い、またホームの見学も実施致します。皆様のご参加お待ちしております。
日時:
2019年11月12日(火)
13:30 西武線「豊島園駅」改札集合 14:00-16:00 ホーム訪問
会場:
シルバーヴィラ向山
<所在地>
東京都練馬区向山3-7-11
<最寄駅>
地下鉄都営大江戸線、西武池袋線「豊島園駅」より徒歩6分
<案内図>
こちら をご参照ください。
 
講師:
岩城隆就さん 岩城 隆就(いわき たかなり)
株式会社さんわ、シルバーヴィラ向山、アプランドル向山 代表取締役・社会福祉士
 
<プロフィール>
1974年三菱商事入社(発電プラント輸出に従事)
1991年4月より現職。 商社マンから母親の経営する老人ホーム経営に転身、合理的かつ顧客ファーストの経営手腕。老人介護や認知症対応の既成概念にとらわれず、人間中心主義を貫く。
定員:
20名限定
 
参加費:
会員:2,000円 会員とは、当協会 会員企業 の役職員および 個人会員 (年会費12,000円)のみなさまです。
一般:5,000円
学生:1,000円
・参加費は当日会場受付にて現金でお支払ください。領収書をご用意しています。
・請求書発行、お振込み入金ご希望の方(企業所属の方に限ります)は、申込フォームのメッセージ欄にその旨お書き添えください。
事務局:
公益社団法人日本フィランソロピー協会
担当: 藤原 美樹(ふじわら みき)
TEL: 03-5205-7580 FAX: 03-5205-7585 
 
 
 
Date of Report:2019.11.18
開催報告:
訪問先の「シルバーヴィラ向山」は、1981年(昭和56年)に開設された都内で最も古い施設の一つです。代表取締役の岩城隆就さんは、1991年に商社マンから母親が経営する老人ホーム経営に転身されました。
 
岩城さん曰く、施設をつくるのは社会をつくるのと同じ。このホームでは、地域の子どもたちが庭の遊具で遊んだり、いろんな人々が自由に行きかいます。動けない人にとっては社会は遠い存在。それなら施設の中に社会の風が通ってゆくようにすればいい。そうすれば入居者の方が、自分はまだ社会の中にいるという感覚を持つことができます。
 
また、認知症の暴力行為は自己防衛。安心できる環境を整えれば暴力行為は収まってくるとのこと。徹底的に入居者の立場にたって、介護を行っている姿勢がとても印象的でした。
 
この施設のスタッフには、障がい者もいます。障がい者がいることによって、スタッフが優しく穏やかになるので、必ず障がい者がいたほうがいいとおっしゃってました。周囲は閑静な住宅街で近くには豊島園や向山庭園があり環境も充実した「シルバーヴィラ向山」。見学はいつでも可能とのことです。
 
「第363回定例セミナーのご案内」おわり