<贈呈理由>
佐藤英里さんと
当協会髙橋陽子理事長
佐藤英里さんは、2001年新潟県三条市生まれの小学6年生。生まれつき全盲のシンガーソングライターで、5歳の時にピアノに触れて音楽に目覚めた。やがて、老人ホームや災害避難場所での慰問コンサートなど、演奏活動を行うようになった。その後、NPO法人日本バリアーフリー協会が主催する、障がい者の社会進出を目指す「ゴールドコンサート」など、国内外での音楽コンクールにも出場して数々の賞を受賞した。
寄付活動のきっかけは、予定していたコンサートが東日本大震災で中止となり、急きょ地元で小さな「チャリティーコンサート」を行ったこと。「被災地の子どもたちの支援に」という本人の意向に沿って寄付先を探し、「あしなが育英会」に収益金6万数千円を寄付した。
2012年7月、自身で作詞・作曲した初のCDシングル『みらい』を発表し、東日本大震災被災者の子どもたちを元気づけようと、「明るい未来に向かって進んでほしい」という願いを込めた。このCDは自主制作でありながら、発売後3か月で1,000枚も売れ、その売上金100万円(1,000円×1,000枚)はすべて「あしなが育英会」東日本大震災義捐金に寄付した。これからも活動を続け、売上金が100万円に達したところでまた寄付をする考えである。人のために役立ちたいという純粋な思いと行動力に敬意を表し、将来の夢の実現を応援したい。
この贈呈式から8年後、佐藤英里(ひらり)さんは、2021年8月24日に開催された東京パラリンピック開会式で、国歌君が代を斉唱されました。 20歳に成長されたその姿と澄み切った美しい歌声に、感動を新たにしました。【2021.8.25 追記】